「職場に行きたくない、憂鬱…」と、仕事のことばかり考えて、朝から気持ちが落ちる…。職場が辛いと感じる方は、少なくありません。
現役社会人もアルバイトをしている学生さんも、仕事への辛さを抱える方は多くいます。また、辛さからどんどん気持ちが落ちて、体調を崩してしまう方も少なくありません。
今回は、「職場が辛い」と感じる方に向けて、原因と対処法を紹介します。少しでも、心の辛さを軽くするヒントにしてください。
職場が辛いと感じる理由は?
職場が辛いと感じる理由には、共通する要因があります。辛さを感じやすい理由は、以下のとおりです。
- 過剰な仕事量と終わらないプレッシャーを感じる
- 人間関係の悪化やトラブルが心の負担になっている
- 成果を認めてもらえない
- 職場環境・働き方の問題が改善されない
辛い理由について、一緒に考えてみましょう。自分にも当てはまっているか、確認してみてくださいね。
過剰な仕事量と終わらないプレッシャーを感じる
各企業では、業務効率化やコスト削減のために、少人数制で膨大な量の業務をこなす環境が増えています。1人では抱えきれないほどの負担増加が、職場が辛いと感じる理由のひとつです。
突然のトラブルで新たな業務が発生した場合、さらなる業務量を抱えなければなりません。常に、プレッシャーと緊張を感じながら仕事をするため、心が疲れてしまいますよね。
業務量が増えていくほど、終わりの見えないゴールに感じて、職場が辛いことにつながっています。
人間関係の悪化やトラブルが心の負担になっている
職場の人間関係は、仕事よりもストレスの原因になるため、職場が辛いと感じやすくなります。特に、円滑なコミュニケーションに努める方ほど、上司・同僚との関わり方に気を遣いがちです。
また、人の顔色や感情の変化に敏感なため、常に周りへの対応を考えて行動してしまいます。さらに、人間関係のトラブルがあった場合、反動のように心がズシンと重くなることも特徴的です。
日々の業務も円滑にできないことから、ますます職場が辛く苦痛に感じてしまいます。
成果を認めてもらえない
仕事が思うように進まない・成果が認められない・評価されないなど、落ち込む状況が続くと自分に自信が持てなくなります。自己肯定感の低下にもつながり、業務への不安や恐怖心を生みやすくなるため、「職場は辛い場所」として認識してしまいます。
職場環境・働き方の問題が改善されない
近年、働き改革によって、働き方や職場環境の改善を推進する企業は多くなっています。しかし、まだまだ労働問題を改善できない・推進できないと頭を抱える企業があることも現状です。
職場の環境や働き方の問題には、過度な残業・不規則な勤務体制・長時間労働などが挙げられます。問題点が改善できなければ、身体的にも精神的にも大きな負担になりかねません。
また、仕事に対するモチベーションの向上や維持も難しくなるため、職場が辛いと強く感じてしまいます。
職場の辛さを軽くするためにできること
職場が辛いと感じたときは、まずはたくさん泣いて、苦しんだ自分・がんばっていた自分を褒めてあげてくださいね。ご褒美として好きなことをしたり、美味しい物を食べたりしましょう。
少し心が落ち着いた後は、職場の辛さを和らげるためにできることを紹介します。
- どんな辛さを感じているか言葉にして気持ちを認めてあげる
- 業務の優先順位を見直したり頼ったりする
- 休息を取って自分を甘やかす
- 無理に人間関係の悪化・トラブルに向き合わない
- 自分以外の「誰か」に相談しよう
各々のできることについて詳しく説明しますが、あなたのペースで実践することが大切です。
どんな辛さ感じているか言葉にして気持ちを認めてあげる
自分が職場で感じている辛さを認めてください。
「自分が弱いからだ」「他の人はもっと辛いはずだ」など、否定したり他人と比べたりしないことです。辛さを心の奥底に押し込んでしまうと、限界がきて一気にあふれてしまいます。
自分の感情に、ゆっくり向き合ってみましょう。もし、話しやすい相手がいる場合は、感情を話すこともおすすめです。
「職場のあれが辛い」「もう行きたくない」など、感情を言葉で表現すると、自分の気持ちがはっきりします。話した後は気持ちも軽くなるため、1人で抱え込み続ける心配も少なくなるはずです。
業務の優先順位を見直したり頼ったりする
業務量が多すぎて、辛さを感じる方は、タスクの優先順位を見直してみましょう。効率良くスピーディーに業務を進められるため、重要な業務に集中できます。
また、無理して全ての業務を完璧にする必要はありません。業務のスピードを加減しながら終わらせましょう。
対応が難しいと感じた場合、発覚した時点で上司や同僚へ助けを求めてみてくださいね。1人で抱え込みすぎないようにすることが大切です。
休息を取って自分を甘やかす
心が疲れ切った状態は、様々な感情が爆発したり、身体に影響が出たりします。「しんどい」と少しでも感じた場合、すぐに休息を取りましょう。
読書・カラオケ・軽い運動など、自分が楽しいと感じられることは、心をリフレッシュさせてくれます。できる限り定期的な休息を取って、心のケアをしてあげましょう。
可能であれば、長期的な有給休暇を申請することもおすすめです。
無理に人間関係の悪化・トラブルに向き合わない
職場は狭いコミュニティであるため、人間関係のトラブルが起こると、ギスギスした雰囲気を感じ取ってしまいますよね。あなたが周りをよく見ている証であり、無意識に解決策の糸口を探しているのかもしれません。
また、相手の変化に期待している可能性もありますが、「辛い」と感じないために冷静な態度でいましょう。自分から率先して行動すると、あなたの心が必要以上に傷ついてしまいかねません。
信頼できる同僚や愚痴を言い合える友人を頼って、職場の辛さをガス抜きしてみてください。また、人間関係をきっかけに、転職への検討もおすすめです。
自分以外の「誰か」に相談しよう
「職場の辛さに耐えきれない」「解消されない」などの感情は心身の大きなストレスにつながります。しかし、実際に自分の力で解決できる人は、多くありません。
少しでも辛さを軽減するためにも、専門家への相談を検討してみましょう。医師やカウンセラーなどは、専門的な知識と適切なアドバイスやサポートをしてくれます。
精神的な負担が大きくなりすぎる前に、早めの相談が望ましいといえます。しかし、自分の状態がわからない方、専門機関に抵抗を感じる方もいるため、ほんの少し心に留めていてください。
まずは、厚生労働省が発行したチェックシートを利用して、自分のストレスを確認しましょう。
(引用:5分でできる職場のストレスセルフチェック|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト)
あなたを大切にできるのはあなた自身
職場での辛さを抱え続けると、心も身体もボロボロになって、自分自身がすり減っていきます。特に、日本社会は「仕事は我慢して続ける」文化が根強く、無理に働き続ける方が多い傾向です。
しかし、最も大切なのは、あなたの心でありあなたの幸せですよ。辛いと感じた感情を押し込めて、我慢しないでくださいね。「他の人もがんばっているから…」など、他人と比較すると、どんどんあなた自身を追いつめてしまいます。
自分の辛い感情を認めて、耐えてきたことを褒めて、大切にしてあげましょう。
職場への「辛い」を認めて心を休めて
「職場が辛い」と感じることは、あなただけではないですよ。誰にでも「辛い」と感じることはあるため、辛さを放置せずに少しでも軽くなる方法を実践してみてください。
他人の意見ではなく、あなた自身の感情を認めて、心を楽にしてあげましょう。ずっと気を張って、我慢してきたのですから、たくさん泣くことが大切です。
職場への辛さを感じるのは、変なことでもあなた1人だけではありません。ただし、多くの人が感じるものですが、辛さの感じ方は各々で異なります。
辛さと戦ってがんばっているあなたは、けっして弱い人ではないですよ。